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蘇州で賃貸物件ではなく販売物件のマンションを見学して来ました。
見学して来たところはどこも郊外に建設中の物件で建設会社も様々。その時対応してくれた販売員の態度も様々で勉強になりました。
連れていってくれた人はまだ購入をする段階では無いけれど、将来的に購入を考えており良い経験だからと一緒に見学させてもらいました。
複数物件見て回りましたが、どの建設会社(販売会社)も建設現場にモデルルームを準備しています。
その建設現場の道路に面した一番目立ちやすいところにモデルルームは有りました。
今回見てきたのは3つの販売会社、見学をしていて各会社それぞれの持ち味が出ており三社三様で為になりましたね。
もし中国で物件を購入しようとしている方は参考にしてみてください。
※今回見に行った物件は一般家庭向けの物件で高級物件では無いので購入を考えているのなら我々でも購入できる範囲かと思います。
雅戈尔
一軒目は「太陽城缘邑」雅戈尔グループ所属ですが普通の販売会社です。
ここは高速道路のすぐそばに建設を進めており、他の販売会社より少し割安となっております。
しかも高速道路寄りの棟は1割ほど安い値段になります。
騒音事情はどの国も同じ問題を抱えており販売価格に響いてくるのですね。
ここのセールスマンは特に売り込む事もなく普通な対応で、名刺等も渡してこなかったので余り熱心ではないと感じました。
高速道路が近いという事で防音を売りにするために商談スペースの一角に騒音スピーカーを設置して、窓を開け閉めして効果を確認出来るスペースが有ったのが印象的です。
九龍會
二軒目は「年華里」九龍會グループ所属ですが蘇州では良く見る有名な会社ですね。
蘇州内では高級物件も手掛けており別荘の多い蘇州では聞いた事が有る人は多いのではないでしょうか。
ここの販売はセールスマンが嫌味も無くすごくしゃべりやすく、親身になり考えてくれ最後には電話番号交換と名刺を渡してくれました。
また物件購入時に使える数百元割引きのカードもいただけました。
こういうセールスマンに当たると購入のきっかけに前進するよなぁと一緒に行った人も感じたそうです。
万科
三軒目は万科グループという販売会社、中国で一番総資産の有る不動産販売会社で有名です。
不動産以外にもホテル、ショッピングモール展開など幅広く事業をされております。
皆さんも万科の文字は町のどこかで見かけた事は有ると思います。
この会社は展示場からして力の入れようが違います。
まず駐車場、警備員完備、展示場内にはキッズスペースもあるし広域地図を掲示板として展示。
ミニチュア模型はどのモデルルームにもあったが、平面地図で周辺状況を分かりやすくしているのには感心した。
しかもここ蘇州は地下鉄計画がどんどん進んでいるため自分たちの優位になる物をしっかりと記載。
あとこの販売会社は他の二軒より値段が割高である。ただしその値段は内装仕上げ込みの値段で有るとの事。
その内装の話しはのちほど記載するとして販売員の印象は普通。売り込みに必死な様子もなくブランドネームで売り込まなくても売れるんでしょうかねぇ。
販売価格について
3LDKを例にとってみると面積は約100平米前後が平均、この広さで販売価格は約140万元が大体の値段で売られておりました。
日本円に直すと約2,000万円程ですか。日本の地方都市と大差ない販売価格ですよね。
中国人の平均収入から見ていると高く感じますが、それほど収入が良くなってきている人が多くなっているのでしょう。
また蘇州に限られた事なのですが上海人がマンションを購入しに来ているそうです。
上海人は先祖のお墓が蘇州に有る人も多くその関係で老後用に準備しておき、自分たちが働いている間は人に貸してとする人も居るのだとか。
販売物件の内装について
中国では内装は自分たちで好きなようにデザインしてもらいます。
内装専門のデザイン会社やホームセンター内にも内装請負が有り各々好きな内装を施してもらっております。
一般的な内装費用ですが1平米600元が平均的に選ばれる価格帯で、800元も出すと上等、1,000元出すとほぼ制限なく出来ると聞きました。
中国人の家庭で購入される物件は100平米がよく選ばれます。従って内装費用に100万円(1平米600元参照)が追加でかかるという事ですね。
購入するには
購入するにはこういった展示会で物件に目星をつけて交渉に進みます。
手付金として販売金額の10%は用意しないといけないそうで外国人が購入するのは誰かの手助けが必要になるかと思います。
どんどんと都市開発の進んでいく中国、そこらじゅうにマンションを建設しており売れない物件もありますが
こういった都市部ではまだまだ人気が有るのか建設途中にも関わらず販売完了の棟まで出てきております。
参考になった1日となりました。
追記としていろいろ
マンション購入時は頭金として10%必要だそうで、140万元で有れば14万元を用意しないといけません。
しかし若い人には結婚までに自分でそのお金を用意する事が出来ない人が大半です。
従って親にそのお金を出してもらって、残りのローンを働きながら返済していくとの事です。
都市部郊外(農村ともいえない中途半端な場所)の人は最近マンション建設ラッシュで業者に土地を買い上げしてもらっているようです。土地買い上げで現金が手元に入ってきて、地上げされた土地に建つマンションの一室も支給してくれると聞きました。マンション開発の該当地に当たった人は喜んで家を手放す人が多いそうです。
しかしその一方で支払い金額が不十分な不人気都市もあり、ニュースで見た事有るかも知れませんがその人のまわりを残して土地を掘り下げて嫌がらせをしたりなど様々なようです。
そういった意味で蘇州は人気な都市なのでしょう。
この記事の続きで日系企業協賛物件も見ましたので、そちらの記事もどうぞ。
蘇州でマンション見学 日系企業協賛物件
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興味深く拝見させてもらいました。
中国で、賃貸関係はいろいろ見て回ったことがあるのですが、
分譲マンションの展示場って、こういう雰囲気なんですね。
最近だと、価格下落とかが気になる所ですが。。。
yasuo様
コメントありがとうございます。
一緒に行った中国人の話しでは蘇州に限定してとなりますが、値段はもう上がるところまで上がっているので今後上がっても微々たるもの。
従って投資目的には使えないだそうです。
ご存知のように中国バブルも崩壊寸前(崩壊しているが動きが遅い?)のような状態なので、我々外国人はよっぽどの事が無い限り購入は控えたほうが良いかと思います。
あとコメント頂いていろいろと思いだした事が有ったので記事内に追記をしようと思います。
ありがとうございました。