私自身中国の広東省で4年間駐在を経験して、他の地方に移ると地方による違いがはっきりと見て取れます。
今回はその中で食事中の違い、食器を洗う場面の紹介です。
食事に出かけるとどこでもテーブルに「湯飲み」「茶碗」「お皿」「レンゲ」「お箸」のセットがビニールにくるまれて用意されています。
ビニールに包まれている=消毒済みであると考えがちですが、ここは中国、やはり不安があるようです。
広東省では食前に自分で食器類を洗っていきます。
洗い方の順番として一番小さな器にお湯を注ぎ入れて、そのお湯を次に大きな器に移してを繰り返す。つまりお湯は使い回すことになります。
途中で箸はレンゲを使って流しかけてあげます。
最後にこのお湯をどうやって捨てるのか?
これも各机にフィンガーボールのような器を用意されているのでそこに流し込みます。
食器を包んでいたビニール包装もこの器に捨てるようにします。
お湯を使って食器を自分で消毒する、つまり安心が出てくるという事ですね。
久しぶりに広東省に出張となりこの風習に触れたのでした。
私はこれを上海でも実践しています。
もちろん、この程度のお湯で洗っても綺麗になるなんて思わないのですが、心の問題ですね(笑)
この習慣をある日本人にお話ししました。「えっ?それって失礼じゃ無いの?(店の人に汚いという意味でとらえられて)」と言われておりました。
正直そこまで考えなくて良いし、我々外国人なんだから(笑)と思いましたけどねぇ。日本人は変なところまで気を遣うので疲れることがあります。
で、この習慣ですが、外食時私もついつい洗った後の水を入れるボウルを探しちゃっています(笑)外で食べるときは道ばたに捨ててますけど(笑)