四国にはお遍路があるのは皆さんご存じだろう、八十八カ所の札所を巡礼するその最終地点八十八番札所 大窪寺を訪れたので紹介してみたいと思う。
お遍路の一番札所は徳島県から始まり、四国を時計回りに高知、愛媛、香川と巡礼する事になるが、その最終地点(結願所)である八十八番札所が大窪寺だ。ここを巡礼しているお遍路さんは巡礼が終わり解放されるのだろうか。
大窪寺を訪れるとお遍路さんの白装束を身にまとった人がよく見られる。年代も若い世代の人がいてびっくりします。
寺院の歴史はWikiPediaに詳しく載っているので参照願いたい
歴史
寺伝によれば、奈良時代の養老年間(717年 – 724年)に行基が開基し、弘仁年間 (810 – 823) に空海(弘法大師)が奥の院の岩窟で虚空蔵求聞持法を修し、薬師如来を刻んで安置したとされている。
神社をくぐろうとすると龍の彫刻がお出迎え、片方にはドラゴンボールが携わっていました。夢を叶えてくれるのかな?
そして大きなわらじが奉納されています、高松市檀紙わらじ会が奉納したようです。
境内に入ると目についた大きな球体、ドラゴンボールか??と思い確認すると詩が刻まれています。
「西安の月 長安の月 おぼろ 田打男」と刻まれています。前香川県知事の前川忠夫の詩だそうです。
そしてその裏には石碑があり内容を見ると「日本・中国友好への道」と書かれている。
第六十四代内閣総理大臣 田中角栄の名前が刻まれている、高松に帰ってきてまで中国の文字を見る事になるとは…
そして近くには回すとご利益と書かれた物があり、よく見てみると結願修行大師の像と共にご利益錫杖がある。
ここ大窪寺は中国 唐代の恵果(弘法大師の師)からさずかった錫杖が奉納されているらしい。それでご利益錫杖なんですね。
空海は中国から錫杖を持ち帰り大窪寺に奉納したが、私は中国から一時帰国して大窪寺には何も奉納していない(笑)
申し訳ない気持ちでお賽銭を入れるようにした。
本堂を訪れるとおみくじとお守りを購入、そして線香も焚いてご利益があるようお願いした。おみくじは「大吉」が出てきたので早速ご利益があったのだろうか。
ここ本堂の彫刻も見事である、ただし木造の風化も見られる。神社運営も大変なのだろうか。
そして「国家安全」「天下泰平」の石碑に守られるような巨木が見える。
こうして大窪寺を後にしようとすると藤の花が見られた、もう旬は過ぎたのか花は少なめである。
大窪寺を抜けると黄色い花が咲いていた。神社仏閣を散策すると自然に包まれているので落ち着いてくる。仕事でギスギスした気持ちも少しは和らいだ。
帰り道、道ばたで放し飼いのワンコが見送ってくれたのである。
キツネ顔の母親とそっくりな子供が2匹、1匹はワンワン吠えて威勢が良かったが恥ずかしがり屋なのか家の中に隠れてしまった。
四国と中国のつながり
先ほど大窪寺内でも空海が中国から持ち帰った錫杖を奉納と紹介したが神社仏閣は中国と密接に関わっている。そして四国を代表するお遍路さん八十八カ所巡りは徳島を一番札所としているが、なんと零番札所が存在するとのこと。
その零番札所は前回兵馬俑を見に行った中国の西安にある青龍寺がそうである。この青龍寺で空海に錫杖を授けた恵果が空海に真言密教を説いたとのこと。
残念な事に西安旅行中に青龍寺が零番札所と知ったが時間なく見に行く事が出来なかった。次回機会があれば訪れてみたいと思う。
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