蘇州情報

引っ越しは大変!蘇州で2回目の引っ越しです

この記事の目次

蘇州に赴任して2年半が経ちました。気づけば2年半です、月日が流れるのは本当に早いものですね。でも広東省で過ごした4年間も本当に早かったのですけど。今回は2回目の引っ越しを自分で物件探しから始めた内容を紹介したいと思います。

以前出向していた広東省では4年間滞在していましたが、一度も引っ越しを経験したことはありません。2009年4月から2013年3月までずっと同じ住居で過ごしておりました。東莞という地方都市なので3LDK(バス、トイレ2つ)の家賃は2,600元。2013年にもし新規で借りようとすると3,000元ほどかかると聞きましたけどそれでも蘇州より格安ですよね。

今現在蘇州で住んでいる場所は工業園区、つまり湖東地区になります。これを今回湖西地区、つまり園区にお引っ越しです。

蘇州の地図

この「湖西」や「湖東」という区分けは金鶏湖を挟んで東か西かでの表現になっており、タクシーに乗ったときも「湖東のどこどこ」というと理解してもらいやすいです。

では引っ越しのお話しに戻りますが、私のようなC級駐在員以外は会社が手配してくれてそこに住むだけだと思うのでおもしろおかしく見てくれてかまいません(笑)

中国で物件探し、そうだ不動産屋に相談に行こう

日本と変わらず不動産屋に行かなければ物件を探すことが出来ません。ここ蘇州市では日本語対応可能な不動産屋があるのでびっくりします。とりあえず希望する地区を決めたらその地区の近くにある不動産屋を探します。
今回は園区(湖西地区)を希望していたので中国系の不動産屋でチェーン展開している店舗を2店舗、ローカルの不動産屋を1店舗で探しました。
それぞれの不動産屋に希望金額、立地条件などを書き込んだメモを渡して話しをスムーズに進めます。
うちの会社ケチ節約中だから家賃の制限がきつかったんですよね。

紹介される物件を見に行こう

要求提示後数日すると1件の不動産屋からは熱心に「物件があるから見に来い」と連絡が入ってきます。自分の見学希望日を伝えて不動産屋もしくは現地で待ち合わせをします。
実際に物件を見に行くと部屋の中は散乱しているところが多いです。これは前住人の荷物をそのまま放置していたりします。次に貸し手が見つからないうちは大家さんも無駄金を使いたく無いから掃除していなんですね。

部屋散乱

▲有る物件では全ての部屋にベッドが詰め込まれていた

あー、基本的な違いを説明しておきますと退去時の違いは

  • 日本:退去する人が掃除、破損箇所は補修
  • 中国:大家さんが掃除、退去する人はゴミ放置、破損箇所は大きくなければ目をつむってくれる

日本人からすると退去時すごく楽ですよねぇ~、でも私は日本人なのできれいに掃除をして退去します。
これには理由があって反日感情が高い中国で日本人の評判を落としたくないこと、日本人に貸すときれいに使ってくれるから次も日本人に貸したいと思ってくれることを狙っています。

実際上海で留学をしていたときには日本人に貸したいと言ってくれた大家さんもいました、そして退去時に掃除をしているとそこまでしなくて良いよと言ってくれるんですが半ば意地ですね。
人間初心忘れずべからずです。

また横道にそれましたが、紹介される物件を見ること17件!我ながらたくさんの部屋を見学させていただきました。そしてめげずにいろいろ紹介してくれた不動産屋のお兄ちゃんには感謝です。

気に入った物件が見つかると手付けを払わないとやばい!?

物件紹介は5回ほどしていただきました。毎回3件ほどのペースで紹介されてなかなか気に入ったものが出てこなかったのですが、3回目の時に1件条件にぴったりですごく良い部屋が見つかったんです。
そこで週末を挟んで不動産屋に連絡をすると「もう出てしまった後です…」と言われました。

あの時ほど悔しい思いをしたのはありませんでした。でも結果今の物件が見つかったので良かったんですけど。

もし万が一気に入った物件が見つかったらとりあえず手付金を払いましょう。中国語では「定金(ディン ジン)」と言います。この手付金には相場は無く100元でも良いとのことで、お金を払っておくことで契約の意思があるので取り置きお願いしますねという事です。手付金を払うと必ず領収書(手書き)をもらえますので忘れずに。

一度この手付金で失敗しましたので今回見つかった物件は速攻払いました(笑)

物件が決定すると本契約をしよう

自分の条件が揃った物件を探し当てると後は契約を交わすことになります。貸し主つまり大家さんと、借り主つまり自分とが日時を合わせて不動産屋へ集まり、そこで契約書にお互いサインをします。
サインする契約書は「房屋租赁合同」と言います。めんどくさいので「合同(フートン)」でも通じます。

契約前に不動産屋に必要なものを聞くと

  • パスポート
  • お金

この2点を持参して欲しいと言われます。
パスポートは自分の身分を証明するものとしてコピーを取られます。お金は家賃、頭金、仲介料を合算した金額で結構な高額になりますのでしっかり準備をしましょう。
詳細な金額を言うと家賃が5,000元(10万円)の部屋を探したとすると、家賃3ヶ月分先払い15,000元、保証金家賃1ヶ月分5,000元、仲介料家賃の半分2,500元の合計22,500元(45万円)が必要です。

家賃10万円の部屋を借りるためには45万円の準備が必要になります。日本と違って連帯保証人は必要ありません。中国は金の無い者は信用もしてもらえない国なので何でも先払いが条件です。病院でさえ死にかけで搬送されても金を先払いしないと受け付けてくれませんので。

契約書の中身ってどんな内容なの?

契約書の中身は簡単に書くと以下の内容が記載されています。

  • 不動産状況
  • 契約期間 ※大体は1年契約
  • 家賃 ※税金は含まれない等
  • 借り主が支払わなければいけないもの ※水道光熱費は借り主、管理費は家賃に含む等
  • 現在の水道光熱費の状況 ※メーター指数
  • 破損時や途中退去の規約
  • 物件内の備え付け家具、家電状況

まず我々が住むにあたって家賃は会社経費で落としているところが多いと思います。家賃の領収書が必要な場合は5%の税金がかかってきます。領収書は「发票(ファーピャオ)」と言います。
ただし5%もアップすると結構な金額になりますので手書きの領収書をもらいます。中国語では「收据(ショウジュ)」と言います。こちらであれば税金がかかりません。

收据

これを不動産屋にもらう様にして会社の経費申告に使います。
先ほど手付金の話しをしましたが、手付金を払ったときにもこの「收据(ショウジュ)」をもらいました。

次に借りる前に不動産屋には管理費を聞いておきましょう。日本のマンションでもそうですが管理費は中国でもあります。共益費みたいな物は管理費に合算されているのかな?分けられてはいません。延べ床面積や条件により各マンションの管理費は違います。300元だったり500元だったりします。
今回借りた部屋は管理費込みで話しをしてもらいました。これも契約書にきちんと記載されているか確認しておくポイントですね。

契約書の中身

▲契約書の中身にはいろんな条件が記載されている

大家さんと実際に物件立ち会いをしよう

物件を見学したときに大家さんが立ち会っていれば良いのですが、大家さんも忙しい身で鍵を不動産屋さんに預けっぱなしにしています。なので大家さん不在でも不動産屋さんは物件に出入り自由なのですが、契約を済ませた後は物件の状況を確認するために大家さんと立ち会います。

IMG_8744

ここで確認するのは水道光熱費の使用状況、破損箇所の修理等の交渉をおこないます。良い大家さんであればこれに追加家電を手配してくれたりしますが、ケチ節約家な大家さんの場合なかなか難航します(笑)
うちの場合文句言わない分家賃をまけてもらったので、ほとんど目をつむることにしました(笑)

物件内の状況はほとんど不動産屋さんが調べて記入しています。仲介料をもらう立場なのでいろいろ動き回っていました。ちなみに仲介料は中国語で「中介费(ジョンジエフェイ)」と言います。
大家さんと自分から半月分ずつ、合算で1ヶ月分の家賃相当の金額が不動産屋の実入りになります。この金額の半分は会社、半分は担当者がもらうそうですが不動産屋に寄りけりなので不確かな情報です。

今回の物件は大家さんが住んでいた後、近くの場所に移り4,5年ほど誰も住んでいない状態だと聞きました。5年間空き家で放置って結構な金額を損したことになりますね…
大家さんお金持ちなんでしょうか、いやお金持ちなんでしょうねぇ。この部屋も当初売りに出すつもりだったそうですが、それをやめて賃貸用に出して自分たちが引き当てた形になります。
販売金額は不動産屋と話している内容を聞くと「320万元(6400万円)では少ないぞ!」と言っていたのでもっと高値で売るつもりなんでしょうか。

 

以上で物件を探すまでのお話しです。大手の企業にお勤めであればこういった物件を探す苦労も無いでしょうが、中小企業の自分は全て自分でしなければいけません(笑)
物件探しから契約の意思表示、契約まで良い機会だったとは思います。
もうすぐ引っ越しが控えておりますので次回は「中国で引っ越し」のお話しをしたいと思います。

 

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